Hadoop Conference 2009 Tokyoの開催に奔走しながら直前に新型インフルエンザで倒れ、参加すら危ぶまれれていたプリファードインフラストラクチャー(PFI)の太田一樹CTOから、Clouderaのクリストフ・ビシーリア氏が紹介され、キーノートが始まる。簡潔かつ明りょうに、Hadoopの位置付けと背景が語られ、6つの業種における主要なHadoopユーザーが紹介される。客席へと視線を移すと、ステージを食い入るように見つめる者もいれば、懸命にノートを取る者、そしてiPhoneでライブTwitterに興じる者と、スーツ姿からジーンズ姿までが入り混じり、それぞれが思い思いのスタイルでカンファレンスに集中していた。
ステージでは、ClouderaからのHadoop提供の方式に改善の余地があり、また実装や管理のためのトレーニングにおいて、まだまだ満足できるサポートが行われてないという、Hadoopにおける現状での課題へとテーマが移行した。さらに、Clouderaのパートナーがまだ少数であり、より大きなエコシステムの構築が不可欠という、同社が抱える問題点もビシーリア氏は浮き彫りにしていく。
そのために注力していく点として、Hadoopに加え、HiveやHBASEなどのプロダクトを同時に提供するディストリビューションおよび、運用管理のために自身で開発しているCloudera Desktopの提供、そしてブログやTwitterを用いた情報提供とトレーニングの充実を課題として挙げる。つまり、きわめて率直に、ユーザーである開発者たちと現状への認識を共有し、到達したい当面のゴールを定義し、エコシステムを活性化することで、ともに前進していこうと提案しているのである。
Clouderaは、まだ設立から一年ほどしか経過していない新興の企業だが、その実力は侮りがたい。家出掲示板の超一流企業にHadoopを導入させるだけではなく、そのダウンロード数を急速に増加させ、Hadoopユーザーの裾野を広げている。講演ではApacheとClouderaにおけるダウンロード数の比較が示され、Clouderaの成果としてHadoopが台頭してきた様子が手に取るように分かった。